地域密着、地域ナンバーワンを目指して
鯨石庵は、奄美観光株式会社が運営するレストランです。奄美観光株式会社は1966年、鯨石庵は1986年に設立されました。地元の素材を活かした郷土料理や定食、居酒屋メニューを提供しています。
わたしたちのモットーは「地域密着、地域ナンバーワン」。地域の人のために、わたしたちがご提供できるものはなにかを考えて運営してきました。島の人からは「あまかん」と呼ばれていますが、「生まれてから最後まであまかんを利用してもらいたい」という願いを持って日々業務に勤しんでいます。
その願い通り、100日祝いや成人式、還暦や年の祝い、法事など、節目節目にご利用いただく場所になりました。従業員の中には、あまかんで結婚記念日のお祝いをしたお客さまの、子どもの100日祝いを担当し、成人式まで子どもの成長を見守った人がいるほど。親子2代で結婚式をあまかんで開いてくださったお客さまもいます。まさに、島の人の節目を祝い、成長を見守ってきました。
奄美大島の中には、大人数を収容できる場所が限られています。最大200人まで入れるので、同窓会や会議など、幅広い用途でご利用いただいています。同窓会などでは島の人の絆の深さを、イベントでは島の人のおもしろさを感じられると思います。イベントの最後は、六調という島唄に合わせて踊って終わることが島の恒例です。島の文化を身近で感じられるのも、ここで働くおもしろさだと思います。
レストランでは、父の日やひな祭りに合わせたメニューをご提供したり、歓送迎会の時期には盛り皿をご用意して配達したりすることも。普段の食事でご利用いただくことはもちろん、個室やカウンターの席もあるので、特別な日の会食やお一人さまでもご利用いただいています。
常連のお客さまと仲良くなり、一緒に釣りに行ったことも
業務内容は、レストランでのホール業務です。オーダーを取り、ドリンクサービスや配膳をしていただきます。イベントがあるときには宴会場の設営やサービスをすることもあります。
勤務時間は11時〜21時、途中休憩が2時間あります。忙しいときは22時まで勤務が伸びることもありますが、なるべく残業は取らないように配慮しています。
お客さまは島の人が多いです。常連の方も多く、自然と仲良くなれます。ある従業員は、釣りが趣味のお客さまと仲良くなり、プライベートで一緒に釣りに行くこともありました。内地ではなかなかこのような機会はないかもしれませんが、島ではお客さまとの距離が近く、フランクな関係が築けます。
内地の人が勤務すると、おそらく最初は島の方言に戸惑うと思います。「何を言っているのか分からない」ということがあるかもしれませんが、勇気を出して聞いてみてください。島の人は親切なので、きっといろいろ教えてくれます。そこから仲良くなり、島の人との交流を楽しんでもらえると嬉しいです。
従業員同士も仲がよく、風通しの良い職場です。過去にはパートの方のアイデアが実現され、業務が改善された事例があります。ポジションや勤続年数に関係なく、いかに働きやすく、良いサービスを提供できるようにするために皆で協力し合っています。
これからも島の人の節目をお祝いできる場所になるように
お客さまと関わり「ありがとうございます」「ごちそうさま」と言われることが一番のやりがいです。なにをすればお客さまに喜んでいただけるのか。常に欲しいことの一歩先を考えているので、通常生活していて忘れがちな心遣いや気遣いを学ぶことができます。
接客業は、特別なスキルは必要ありません。極端に言ってしまえば誰でもできる仕事。しかし、突き詰めれば唯一無二のものになります。接客を通して心遣いや気遣いを学べば、違う目線で自分を見つめ直すことができ、成長につながると感じています。
接客が苦手な人でも、フォローできる体制になっているので、失敗を恐れずに応募してもらえると嬉しいです。従業員の多くは島出身なので、企画を考えるときに情報源が限られてしまいます。内地の人の斬新なアイデアは、きっとこの鯨石庵の新しい風になると思っています。
これから先も、地域密着、地域ナンバーワンを目指し、島の人の節目をお祝いできる場所をつくっていきましょう。